【アコギ(ギター)保管】弦をゆるめる -マーチン(Martin)推奨 –

こんにちは!当サイトにお越しいただきありがとうございます。

Martin ooo-15Mを所有している管理人が、実際にMartin社に問い合わせたことをもとに「弦のゆるめかた」について解説しています。

 

友人
弦なんてゆるめたことなかったんですが…完全に放置プレイでした…
管理人
大丈夫!これから弦の取り扱いについての考え方を学んでいこう!

 

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弦をゆるめる派? 弦を張ったまま派?

 

みなさんはアコギを保管するときに、弦をゆるめて保管されますか? 

それとも弦を張ったまま保管されますか?

 

弦をゆるめて保管するほうがギターのネックにとってよいのか?

それとも弦を張ったまま保管してもよいのか?

この問題で悩まれている方がいらっしゃると思いますので記事にまとめてみました。

 

管理人
ギター保管の一つの考え方として参考にしていただると幸いです。

 

弦をゆるめることのメリットとデメリット

「弦をゆるめること」、「張ったまま」については、さまざまな意見がありますが、例えば、弦を張ったまま保管すると、ネックに負担がかかってしまうと言われています。

一方で、ギターの設計上、弦を張って適正なテンションがかかるよう設計されているので張ったままでも問題がないという意見も聞いたことがあります。

では、どちらが正しいのでしょうか?

 

▼ 弦をゆるめることのメリットとデメリット

メリット デメリット
弦をゆるめる ネックへの負担がかからない? チューニングに手間がかかる
弦を張ったまま チューニングに手間がかからない ネックへ負担がかかる?

 

 

Martin社の推奨は「弦をゆるめる」

管理人
マーティンの取り扱い説明書に「弦をゆるめる」と記載があります。

 

双方にメリット、デメリットがありますので一概にどちらがよいかは言えませんが、

Martin社は、弦をゆるめることを推奨しています。

ギターを保管するときや移動するときは、弦をゆるめ、必ず純正のハードケースに入れてください。またケースに入れてあっても、取り扱いには細心の注意を払い、腰を掛けたり、大きなショックを与えることは避けてください。

引用元:マーティンギター保管マニュアル P.7 保管と運搬について

 

このマニュアルを読んでからは「弦をゆるめる」ことにしました。

ただ「弦をゆるめる」ように説明はあったのですが、どの程度ゆるめたらよいのでしょうか?

 

さすがマーティン社です。

別のページに答えを載せてくれていました。

Martin社は、弦がたるむくらいまでゆるめることを推奨しています。

念のため演奏後は、弦がたるむくらいまで弦のテンションを下げて、ネックに大きな負担がかからないようにしておけば安心です。

引用元:マーティンギター保管マニュアル P.8 ~9 , 4.ネックコンディション

友人
でも、弦がたるむくらいって、相当ペグを回しますよね…
管理人
良いところに気が付きましたね

弦をゆるめることの問題

 

当初、弦がたるむくらいまでゆるめていましたが、しばらくつづけていると1弦が「バチーン!」という音とともに切れてしまいました…。

 

友人
弦って金属なのに切れるんですね・・・
管理人
そうなんだ、切れるとき、すごい音がするよ

 

細い弦は、伸ばしたり縮めたりする動きに弱いんですね。

そこからは完全にゆるめることに対する恐怖がでてきました…。

「また、弦が切れるのではないか」と…。

 

メーカーが推奨しているとはいえ、

これではいくら弦を張り替えてもきりがない….。と感じました。

 

それからは、2~3回転ほどペグをゆるめることにしました。

弦は切れなくなったのでホッと一安心です。

 

ただ、自分のやり方がネックに負担になっていないのかが気になったので

Martin Club Japanに問い合わせてみました

 

管理人
ギターのネックを大事にしなきゃという思いで問い合わせしたよ

どのくらい弦をゆるめるのが正解?

 Martin Club Japanに弦の適正なゆるめ方について問い合わせをしてみました。

 

 

 

 

突然のメール失礼いたします。
ooo15Mを所有しているものです。ギターの保管の際、マニュアルには、弦がたるむくらいまでゆるめるとネックに負担がかからないと記載がありました。
ところがたるむまでゆるめてからチューニングすると一弦が切れてしまうことがあったのですが、実際どの程度ゆるめるのが適切なのかご教示いただけないでしょうか。もしペグを何巻くらいゆるめるなど目安がありましたら教えていただけると幸いです。なお私はふた巻きくらいゆるめていますが、ネックに負 担になっているのでしょうか。
以下が、Martin Club Japanからの回答メールとなります。

○○ 様

拝啓 時下益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
平素はMartin Guitarをご愛顧賜り厚く御礼申し上げます。

この度はお問い合わせを頂き誠にありがとうございます。

保管時の弦を緩める度合いについてですが、
日本の気象事情を考慮すると「ペグ○回転分」と明確基準を設けるのは難しいの
が正直なところでございます。
湿度と温度によって、ネックやトップ材などの木材の動き方に違いが出るためです。
何卒、ご容赦賜りますようお願い申し上げます。

弦を緩める量がふた巻き(ペグ2回転分)では不適切だ、ということはございません。
ネックに負担がかかり続けていれば、演奏しにくい個所や違和感があらわれてき
ます。
普段演奏されていて、各フレットの出音や弦高などのプレイアビリティに違和感
を感じなければ、
それは○○様の楽器が適切なコンディションであると考えて頂いて宜しいかと存
じます。

季節によって楽器の状態・バランスをみて、空調管理と併せて緩める度合いを加
減して頂くのがベターであると存じております。
※本国Martin社の工場内は【気温22.2℃ 湿度50%】に保たれています。

またご参考までに、Martinに限らず、アコースティックギターの1弦と3弦は構造
上どうしても強度を持たせにくい部分ということもあるので、
短期間の保管であれば、1、3弦は緩める量を抑えて、その他の弦は多めに緩める
という方法を取られているユーザー様もいらっしゃるようでございます。

楽器のコンディションについてご不明な点がありましたら、近隣のMartinギター
正規取扱店等にメンテナンスのご相談を頂ければと存じます。

○○様のお役に立てましたら幸いに存じます。

今後ともMartin Guitarをご愛顧賜りまたら幸いに存じます。
何卒、宜しくお願い申し上げます。

敬具

引用元:Marting Club Japan問い合わせメール回答

 

Martin社の素晴らしく丁寧な回答に感激しました。

ギター保管に対する考え方をきちんと教えてくれました。

 

弦を緩める量がふた巻き(ペグ2回転分)では不適切だ、ということはございません。
ネックに負担がかかり続けていれば、演奏しにくい個所や違和感があらわれてき
ます。
普段演奏されていて、各フレットの出音や弦高などのプレイアビリティに違和感
を感じなければ、
それは○○様の楽器が適切なコンディションであると考えて頂いて宜しいかと存
じます。

引用元:Marting Club Japan問い合わせメール回答

 ワンポイントアドバイス

ペグを2~3回転程ゆるめて、ギターのプレイアビリティに問題がでていなかったので自分の対応は間違っていないことが分かり一安心です。保管する部屋の温度や湿度もさまざまであり、ギターの性格も一人一人違うから、ちゃんと様子を見てあげることが大切なのですね。

 

 

管理人
弦をゆるめた後、ギターの調子をよく見ることが大事だとマーティン社は教えてくれました

またご参考までに、Martinに限らず、アコースティックギターの1弦と3弦は構造
上どうしても強度を持たせにくい部分ということもあるので、
短期間の保管であれば、1、3弦は緩める量を抑えて、その他の弦は多めに緩める
という方法を取られているユーザー様もいらっしゃるようでございます。

引用元:Marting Club Japan問い合わせメール回答

 ワンポイントアドバイス

アコギの1弦と3弦は強度が弱いんですね。1、3弦はゆるめる量を抑えるという方法もあるようです。

 

 

季節によって楽器の状態・バランスをみて、空調管理と併せて緩める度合いを加
減して頂くのがベターであると存じております。
※本国Martin社の工場内は【気温22.2℃ 湿度50%】に保たれています。

引用元:Marting Club Japan問い合わせメール回答

 ワンポイントアドバイス

日本は四季があり温度や湿度も変化するので、しばらくは2~3回転ゆるめながらもギターのコンディションをよく見ながらゆるめる回数を調整していこうと気持ちが固まりました

 

 

まとめ

マーティン社が推奨する方法としては、以下の通りとなります。

<まとめ>

  • Martin社の推奨は、弦をゆるめて保管する
  • ゆるめる度合は、季節による楽器のコンディションを見て空調管理とあわせてゆるめる度合を加減するのがよい
  • 短期間の保管であれば、1弦、3弦は緩める量を抑える方法もある

いつまでも大切にギターを使っていきたいですよね!

愛用のギターを保管される際の参考になれば幸いです。

 

Enjoy ! ギターライフ!

 

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